
北京の[世界遺産]、万里の長城(八達嶺長城)。
暖房されて、汚れた毛布が垂れ下がった怪しい雰囲気の洗手間(厠所、トイレ)の中まで追いかけてくる帽子売りのオバチャンの凄まじさには恐れ入りました。
万里の長城の洗手間(厠所、トイレ)は、金隠しがなかったので、年増のオバチャンに横から見つめられては、さすがの私も元気がなくなり萎縮。
北京市内から北西へ延びる八達嶺高速公路。
意外と北京の街から近い所へ秦の始皇帝の遺物が残っているんですね。
途中で、京包線を喘ぎながら昇っていく火車を追い越しました。
八達嶺長城には、男坂と女坂。ガイドブックやパンフレットに掲載されている写真は男坂ですね。もちろん、男坂を昇りました。
あちらの方が楽だったかなと、時々、女坂を振り返りながら・・・
オフシーズンだったから良かったものの、シーズン中は、万里の長城ならぬ、万人の行列を見物することになるのでしょう。
万里の長城 / 八達嶺長城 (Great Wall)
後を振り返りながら、3つ目の城楼まで昇りました。
最後の坂の急なこと。石段は滑りそうだし・・・しっかりと手摺を磨いてきました。
途中で駱駝もいましたが、写真撮影のための引き立たせ役ですね。
城楼の中から見た女坂、そして城楼の内部。
城楼には、こんな大砲が備え付けてあったのでしょうね。
洗手間(厠所)の中にまで追っかけてくる帽子売りのオバチャン
極寒の地へも出かけられる防寒着を持参しましたが、あまり寒くなく、着ることはありませんでした。
しかし、風は殆ど無いにも関わらず、頭のテッペン、耳、手の痛いほどの冷たさ。毛糸の正ちゃん帽と、厚手の手袋が役に立ちました。
中国のシツコイ物売りの話は聞いていましたが、バスを降りたら、いきなり帽子売りのオバチャンに捕らわれました。
日本人にも負けないような日本語で「120元」と言いながら、頭にズボッと正ちゃん帽を被せられました。
高いから要らないと言うと、「100元にするから買ってくれ」とのこと。「20元なら買うよ」と言い残して洗手間(厠所)へ避難。
しかし、このオバチャンは勇気があるのか? 商売根性丸出しなのか?
男性用の洗手間(厠所)の中へまで付き纏い、さすがの私もオバチャンが見ている目の前では用足しはできず、防寒用のカーテンの外へ出てもらいましたが、カーテンのスキマから覗いていました。・・・女性を卒業して色気のない年増のオバチャンでなく、若くて色気たっぷりの娘さんなら話は進んだのでしょうが・・・
洗手間(厠所)で用足しを済ませて、このまま出たらオバチャンの色気に誘惑されて虜になってしまうのではないかと思って、洗手間(厠所)の中で、日本から持参した自分の帽子を被って外に出たら、お色気たっぷりのオバチャンの待ち伏せに遭い、目と目がばったりで★★★。
またまた120元から値段交渉開始。
オバチャンも言うことに困り、こんどは、私の帽子には「万里の長城のマークが付いていないから贋物だ」と言われました。
ねばりのあるオバチャンでしたが、北京の街中の贋物売りほどのしつこさには及びませんでした。
今回の北京旅行のスタートでの出来事でしたが、寒さを忘れるひと時でした。
それにしても、日本語が上手! けっこう年増のオバチャンでしたが、無くなってしまった色気を絞り出しながら商売をしていましたねえ・・・日本の年増のオバチャン達も負けないように頑張って下さい。
北京市内の店のように若い娘さんだったら、スーツケースが閉まらないくらい帽子を買って帰ったんですがね。(オバチャンは、チョッと、歳を喰いすぎていました。)
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阪急交通社福岡、及び、東華旅行社ガイドの高さん、有難う御座いました。