巷では、情報漏洩が大問題になっていますが、我々の身近な所でも情報漏洩の危険性があります。
例えば、パソコンを使用されている方で、パソコンを廃棄する時や、USBメモリを廃棄する時などは、どのような対策を講じておられますか?
何も対策をせずに廃却すると、パソコン内のハードディスク(HDD)や、USBメモリに保存していた大事なファイルや㊙のファイルを取り出されて、これらのファイルは裏ルートで流れ、ファイルが一人歩きしてしまい、大事な個人情報が漏れてしまうことになります。
HDDをフォーマット、さらにパーティションを削除して、中のデータが消滅するのか?のページで、中途半端にはなりましたがテストをしています。
パソコンにはゴミ箱があり、不要なファイルはゴミ箱に入れて削除。
このゴミ箱を空にすれば、パソコンのシステム上からは見えないので一安心。と思ったら大間違い。
私も時々、ゴミ箱を空にして慌てることがありますが、その時は「救出フェニックス」(SOURCENEXT発売)を使用して、ファイルを取り戻しています。・・・ゴミ箱を空にしたくらいでは、簡単に目的のファイルを取り出すことができます。(但し、ゴミ箱へ入れたファイルが書き込まれていた場所へ、新たなファイルが書き込まれたら無理です。)
このように、ゴミ箱を空にした後のハードディスク(HDD)や、USBメモリのファイルの痕跡を復元(取り出し)出来なくするためのソフトウエアの紹介と、そのソフトウエアを使用したテストの様子を紹介しておきます。
使用するソフトウエア
1.使用するソフトウエアは、「ディスク消去ユーティリティ(つぢ製作所)」。
フリーソフトの上、インストール不要で、Zipファイルを解凍して生成された「DiskEraseUtil.exe」を起動すれば使用できます。
テストの準備・・・テスト1、テスト2、テスト3とも同様
2.テスト用として2TB HDDに小さいパーティションを確保して使おうと思ったのですが、「ディスク消去ユーティリティ」は、パーティション単位での処理が出来ず、HDD全体が対象になり、2TB を処理するとなると途方もない時間が必要なため、デジタルカメラで使う「8GB CFカード」を使ってテストすることにしました。
3.「テスト用 E:」に、10個のテスト用のファイルを入れました。
3通りのテストごとにパーティションを確保した後にファイルを入れます。
テスト1.ゼロライト
メディア全体にゼロを書き込む。
11.「DiskEraseUtil.exe」を起動する。
12.「テスト用 E:」=「ディスク 3(リムーバブルメディア)[E:]」を選択し、「消去方式」は「ゼロライト」のままで、「消去」ボタンをクリックする。
14.消去が始まりましたが、「ディスク 3(リムーバブルメディア)[E:]」のスペース全て(7.47GB)へ「ゼロ」を書き込むので、時間は30分くらいは掛かります。
15.処理が完了。
「OK」をクリックする。
16.「終了」をクリックして終わり。
17.Explorerで「テスト用 E:」の中を覗いてみようとしたら、フォーマットを促す画面が表示されました。
18.「キャンセル」をクリックしたら、下図の画面が・・・
19.「コントロールパネル」-「デスクの管理」を開いて見たら、「ボリューム」は「テスト用 E:」から「E:」に、「ファイルシステム」は「NTFS」から「RAW」へ変わっていました。
21.「E:」を選択して「高速復元」をクリックしたら、「有効なボリュームでないか、重要データ構成が致命的に破損しています。」と表示されました。
22.下の図をご覧下さい。
これは、「Acronis Disk Director 12」の「ディスク管理」-「ディスクの編集」で開いた画面「Acronis ディスク エディタ」です。
メディア全体に「ゼロ」を書き込んだので、全てが「00」になっています。—> HDDなどの、「RAW」になってしまったファイルシステムを「NTFS」に戻す を参照。
23.通常の場合は、この状態ならメディアを廃棄しても、ほぼ大丈夫でしょう。
話は横道にそれますが・・・
しかし、今回のテストについては、「ファイルシステム」が「RAW」になったままの「8GB CFカード」は、「テスト2」、「テスト3」に使うことが出来ません。
ここで、「ファイルシステム」が「RAW」になった「8GB CFカード」を「NTFS」に戻すことをやってみました。
—> HDDなどの、「RAW」になってしまったファイルシステムを「NTFS」に戻すをご覧下さい。
成功したら、「テスト2」、「テスト3」へ進みます。
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