片側の眼球が動かない動眼神経の障害、軽い脳梗塞で脳味噌が腐る寸前、続いて顔面神経麻痺
脳梗塞+顔面神経麻痺の体験日記
このページは元祖・田舎村の近況(3)の別冊、「片側の眼球が動かない動眼神経の障害、軽い脳梗塞で脳味噌が腐る寸前、続いて顔面神経麻痺」の体験日記です。
下の写真・・・何だかお判りでしょうか?
上の写真は、脳梗塞の眼で見た我が家の部屋の再現です。
同じ物が2つずつ、ズレて写っていますか、11月30日の朝から、私の眼で見える世界は、右眼で見える画像と左眼で見える画像とが重ならなくなり、両眼の画像がズレた状態で同時に見えるようになりました。
この写真は、脳味噌の壷の中にデジカメを入れることが出来ませんので、画像編集ソフトを使って、私の眼で見えている状態を再現してみました。
ちょっと油断していたら脳味噌が腐ってしまって、左眼に信号が殆ど伝わらなくなったようです。
目の前はゴチャゴチャしていますが、1人の人を見ても、左眼で見える表の顔と右眼で見える裏の顔が同時に見えますので、今時の政治家の顔を見るときに重宝しますよ。
また、女性を見たら、左眼で見える超美人の顔と右眼で見えるブスの顔が同時に見えるかなと思って期待もしています。
冗談はさておいて、脳味噌を掻き混ぜての検査は別途受けることにしますが、11月30日の診断結果は、「極く軽い脳梗塞」とのことでした。
自分では若いつもりでしたが、歳は取っていたのですねえ。
なお、軽い脳梗塞は自分の知らないうちに発症しているとも聞いています。
手の痺れとか、足の痺れとかで放っておいて大事に至ることもあるのではないかとも思いますが、私の場合は眼に障害が現れて、早く気がついたのが幸いだったかもしれません。
私の状況は皆さんには役に立たないでしょうが、「近況」の一環として、「脳味噌が腐ってしまった編 脳梗塞+顔面神経麻痺の体験日記」に日記として残しておきます。
2005年11月30日 眼に異常発生 軽い脳梗塞と診断
朝起きて、いつもの通りパソコンのスイッチを入れて画面を見ましたが、何か画面が乱れていて文字がハッキリ見えません。
顔でも洗ってこようかと思って、立ち上がって隣の部屋を見たら、全ての物が2つずつ見えるではありませんか!
歩き始めたら目の前はグラグラ、ユラユラするし、身体はふらつくし、壁にぶつかったり、物にけつまづいて転んだり・・・
これは大変なことになったと、近所の眼科医院へ順番取りに行ってもらいました。
両眼だと右眼と左眼の画像が重ならず、2つの画像がズレて見えるのですが、片眼なら1つの画像ですから、良く見える右眼だけ使うことにしました。
9時前に、奥方に手を支えてもらって約10分間歩いて眼科医院へ。
診察前の検査を一通り済ませて先生の診察。
頭を固定されて、上下左右に動く小さな光を追いかけるようにと言われて、目玉をキョロキョロ。左の目玉が左に寄ったまま殆ど動いていないとのこと。
何か眼の病気はないかと機械で調べられましたが、「眼の病気ではなく、動眼神経の障害だ。脳の神経に異常がある。MRIによる検査が必要。直ぐに総合病院へ紹介状を書くから、大至急、タクシーに乗って行くように」とのことでした。
以前は「岩国国立病院」と言っていましたが、「独立行政法人国立病院機構岩国医療センター」と、舌を噛みそうな長い名称に変わった「国病」の眼科へ急行。
眼科で眼科医院と同じような検査を受け、頭のレントゲン写真を撮って、その写真を持って脳神経外科へ。
脳神経外科でも目の動き、手や足の痺れ他の検査をして、先生から「極く軽い脳梗塞。目は90何(?)%は回復するが、完全に画像が重なるのは無理だろう。脳の血管などをはMRIで検査する。」とのこと。
今週のMRIは予約で満杯のため、12月5日午後の予定になりました。(救急車で乗り付ければMRIも即座に間に入れてもらえるのですが、緊急の場合はタクシーで行ったらダメです。どんなに苦しんでいたとしても、後回しになりますよ。)
タクシーで「国病」へ行くとき、両眼で前の景色を見ていましたが、横に流れる景色の画像は斜めになったり、まっすぐになったり。凄まじい光景でした。
脳梗塞で倒れたという話は身近でもたびたび聞きますし、自分も脳梗塞や脳溢血などで倒れるのだろうとは覚悟していましたが、ついに仲間入りしたんですね。まあ、「極く軽い脳梗塞」で幸いでした。
しかし、手ぶれ写真のようにズレた画像が見えるようでは、車の運転は無理でしょうね。
11月8日に車を買い替えたばかりで、まだ600kmしかはしっていませんが、大安売り+叩き売りで手放さなければならないのでしょうかね?
「脳梗塞」の病名を告げられたことと、完全には回復しないとの言葉には大きなショックを受けましたね。
病院から帰ってからも力は抜けたまま。布団を敷いて寝ていました。
2005年12月1日
いつも通りパソコンを使っていますが、メールを読むのは片眼で不自由なく読めます。
但し、私はキーボードを見ながら1本指でしか叩けませんので、何をするにも時間は掛かるし、右眼が疲れて長くは続きません。
写真の編集の続きをやろうとしましたが、非常に難しいものです。
今日気が付いたのですが、両眼で見た場合、一つの画像(多分左側の眼で見えている画像と思いますが)が横にズレたまま、ゆっくりと下へ動いて行き、2つに見えている物の間隔が広がっていきます。
ちなみに左右片方ずつの眼で見た場合は、画像は動きませんので、右眼と左眼の画像を重ねようとする能力は残っているのかなと、自分ながら期待しています。
寝込んでしまったのでは情けないですから、見えにくい眼を酷使しながら、いつも通りに近い生活をすることにしました。
2005年12月2日 口から水漏れ 口の傾き 頭が鈍痛
今朝、ハミガキした時に気が付いたのですが、口の左側に力が入らず、口に含んだ水が漏れるんですよ!
お茶、コーヒーを飲む時も、汁物を食べる時も口の左側から漏れそうになるので、鶏が水を飲む時に上を向くように、私も上向き加減で飲むようにしました。
なんだか下唇の左側が垂れ下がったような感じがするので鏡で見たら、やはり唇の左側が垂れ下がって、口が左に傾いていました。
頭の右側に1日中鈍痛あり。
夜、右手が痺れたような感じがしましたが、手を開いたり閉じたりしていたら元に戻りました。
2005年12月3日 頭が鈍痛
今日の夕方に、下の息子が心配して帰ってくるとのこと。
帰ってきたら車を運転してもらって買い物に行くことにします。
夕方からボンクラ頭全体が鈍痛。これまでよりは少し強烈。
夜中に3回くらい目が覚めましたし、寝汗でびっしょり。
翌朝聞いたら、うなされて大声で寝言を言ったそうです。
何と言ったかは内緒にしておきましょう。
2005年12月4日 頭鈍痛
今日は運転手がいますので、書店に本を取りに行ったり、奥方の買い物をしたり・・・ストーブの灯油も買い溜めしておきました。
今日は、頭の後ろの方に鈍痛。
2005年12月5日 MRI検査 脳の血管 ・・・ 異常なし
今日は14時30分からMRIの撮影。その後、脳神経外科へ。
診察室へ入ったら、先生が、「今日は左眼の動きがだいぶ良くなっている。血管の画像を見ても、血管に異常は見当たらない。脳梗塞の症状が出たか、直ぐに血液が流れ出したようだ。11月30日には完全には回復しないだろうと言ったが、これなら元のように回復する。車の運転もできるようになる。癌などの異常も見当たらない。」とのこと。
その他、握力の測定などもしました。
「この状態なら特に治療することも無いが、希望するなら再発防止の意味での薬を出す。」と言われましたので、薬を貰うことにしました。
薬局で聞いたのですが、血液をサラサラにする薬=血液を固まり難くする薬とのことでした。
また、水分の補給や食事の注意も聞いてきました。
次回は12月28日の診察を予約してきました。
この程度の脳梗塞でおさまったとは、我ながら悪運の強さに驚いています。
車の運転が出来るようになるのも嬉しいですし、元に戻れば好きな旅行にも行けますし。(12月11日発のドイツ優待旅行をキャンセルしなければよかったのに・・・残念です)
なお、Googleで「動眼障害」を検索していたら、このたびMRIで撮影したものと同じような画像がありました。
2005年12月6日
今朝から、目の前画像が1つに重なることが時々あるようです。
目玉を上に持っていって、上を睨んでみたら完全に重なって1つの画像になります。
両眼で見て歩いても、グラグラ、ユラユラせずに歩けるようになりましたので回復傾向にあるのでしょう?
今日は、わりと両眼で見ていますので、昨日までと違って眼の疲れも少ないようです。
今日は、脚立に昇って、車庫の雨樋の漏れの修理をしましたが、転げ落ちるようなことはありませんでした。
頭の鈍痛は、寒さでお地蔵さんのような頭が冷え過ぎるためかなと思って、1月の北京旅行の時に使った毛糸のお地蔵さん帽子を今日から被っています。
お地蔵さん帽子の効き目か? 眼の疲れが減ったためか? 頭の鈍痛はありませんでした。
2005年12月7日 左耳激痛
昨晩は左側の耳の奥の方が痛くて、3度ばかり目が覚めましたが、起きてからは痛みがないので問題はないのでしょう。
今日は、眼科の診察日です。
病院へ出掛ける前に鏡で左の眼の動きを見ましたら、最初は左半分程度までしか動かなかった左の目玉が、ほぼ全体に動くようになっていました。
眼科の診察で、「左の目玉は、わりと良く動くようになっている。眼には病気はないので治療はなし。時間の経過だけ。」とのことでした。
次回の診察は、脳神経外科と同じ12月28日を予約して帰りました。
往く時はタクシーで行きましたが、帰りは節約のためバス。
途中で下車して書店に頼んでおいた本を受け取って、約2.5kmを歩いて(誘拐されると困りますので保護者同伴で)帰りました。
両目をパッチリと見開いて、前方の風景が時々2つに見えたり、平らな道路が坂道に見えたりはしましたが、転ぶこともありませんでした。
一時は腐りかけた脳味噌でしたが、くじ運が良かったと言うのか悪かったと言うのか、少し捻じれた神経が元に戻るのを待つだけで、他に何も治療の必要が無いというのも、キツネにでも化かされたような感じがします。
水分の補給も大事だとのことなので、12月1日からお茶を手元に置いています。もちろん病院へ行くときも持参。
明日から、天気の良い日には、買い物の手伝いなとで、お茶を持って歩き回ることにします。